身体障害者手帳の制度 身体障害者手帳のメリット

身体障害者手帳のデメリットは?

身体障害者手帳のデメリットは?

身体障害者手帳とは、身体障害者・身体障害児として、援助や保護を受けるための手帳です。

経済的な援助やサービスなど、身体障害者手帳には、多くのメリットがあります。

そんな身体障害者手帳のデメリットは何でしょうか?

これらがよく言われる、身体障害者手帳のデメリットです。


恥ずかしい、それが手帳のデメリット。

身体障害者手帳のデメリットは、恥ずかしいと言う、心理的なことだと思います。

身体障害者手帳を取得することで、役所からは法律的に身体障害者として扱われ、いろんなサービスが受けられます。
しかし、手帳によって正式に身体障害者と宣告される、心理的な効果もあります。

自分自身が障害者だと法的に証明される、このことを恥ずかしいって思えば、それが手帳のデメリットになると思います。

しかし、軽度の身体障害者にとっては、恥ずかしさは、悩ましいことですが、重度の障害で、本当に困っている身体障害者にとっては、恥ずかしいなんて言ってられません。

家族が恥ずかしい思いをする。

家族が手帳を恥ずかしいと感じれば、それもデメリットです。

身体障害者の家族が、身体障害者手帳を恥ずかしいと感じる場合もあります。

残念ですが、世間体を気にする人が多くいるのは事実です。
身体障害者本人は、手帳を取得しようと思っても、家族が反対することもあります。

家族や親戚が、身体障害者手帳を恥ずかしいと思えば、それが手帳のデメリットなんだと思います。

手帳があるって、わざわざ人に言う必要なし。

たとえ、身体障害者手帳を取得しても、わざわざ人に言う必要なんて、ありません。

身体障害者手帳は、メリットを活用する時だけ使えばよくて、それ以外では手帳を持ち歩く必要もありません。

手帳を取得したとしても、他人には黙っていれば、恥ずかしい思いをしなくていいんです。
家族にも恥ずかしい思いをさせることもありません。

そもそも、身体障害者手帳を持つことは、恥ずかしいことではありません。
とはいえ、なんとなく手帳を恥ずかしいって、感じる人も多いのが現実です。
そんな恥ずかしいって感じる人は、手帳のことを人に言わなければいいだけなんです。

手帳があっても、手帳がなくても、身体障害は身体障害。

身体障害者手帳を持っていても、持っていなくても、身体に障害があるって事実は全く変わりません。

手帳を持つという心理的なことを、恥ずかしいと思わなければ、身体障害者手帳にはメリットがいっぱいです。

身体障害と向き合わないといけないのは、手帳があっても、手帳がなくても、同じです。
こう考えて、手帳のメリットを目一杯に活用しましょう。

手帳はメリットを活用するためのもの。そう割り切って、深く考えすぎないことです。

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手帳があると、偏見や差別が心配。

身体障害があると、残念ですが、偏見や差別を受けることがあります。

身体障害と、差別や偏見には、常に悩まされます。
身体障害のため、過剰なまでに、丁寧すぎる対応をされるのも、障害者本人にとっては辛いことです。

しかし、残念ですが、手帳があってもなくても、偏見や差別の心配はあります。

車椅子を使う身体障害者など、見た目でわかる障害なら、手帳の有無なんて、関係ありません。

見た目じゃわからない障害者なら、手帳を持っていても、誰にも言わなければ、差別や偏見を受ける心配はありません。
聴覚障害や、臓器機能などの内部障害、こんな見た目ではわからない障害も、手帳の有無なんて、関係ありません。

つまり、見た目でわかる障害、見た目でわからない障害、どちらでも手帳の有無は関係ないってことです。

就職への悪影響が心配、手帳の有無には関係ありません。

心理的なデメリットの他に、身体障害者手帳を持っていると、就職に不利になるとか言われています。

身体障害があるけど身体障害者手帳を申請しなくて、手帳さえ持っていなければ会社に障害のことを言わなくてていいのでしょうか?

履歴書には「健康状態」を書く場合もあります。
身体障害があって会社の業務に影響がありそうな場合、当たり前ですが、身体障害者手帳を持っているかどうかに関係なく、その事実は会社に伝えないといけません。

自分の障害がわかった時点で、身体障害者手帳を持っていなくても、会社に障害のことを伝えないと嘘をつくことになります。

  • 手帳があるなら、身体障害は会社に伝える。
  • 手帳がなくても、身体障害は会社に伝える。

つまり、身体障害者手帳を持っているかどうかは、関係ありません。

ただ、会社の業務に影響がない障害の場合は伝える必要はありません。
この場合も、身体障害者手帳を持っているかどうかは関係ありません。

このように障害と診断されて自分の障害がわかった時点で、手帳を持っているかどうかは就職に関係ありません。

身体障害であることを隠して就職して、後から会社に知られて解雇されても自己責任です。

隠してた身体障害が原因で会社に損害がでたら、損害賠償を請求されるなんてことも・・・

身体障害者の採用枠で就職すると、昇進は望めない。

これも、よくある誤解です。誤解というか、勘違いですかね。

身体障害を隠して仕事を探すのではなく、身体障害者手帳を活用して、障害者雇用枠で就職する方法があります。

確かに身体障害者の採用枠では、会社が身体障害への配慮をしてくれる反面、出世や昇進が遅くなるでしょう。それは事実です。
しかし、そもそも、就職の段階で、身体障害者手帳のメリットが、目一杯に活用できています。

障害者雇用促進法で、社員の2%に相当する障害者を雇用することが、会社には義務付けられています。
これを満たさない会社は納付金を徴収され、より多く障害者を雇用する会社に補助金が支給されています。

身体障害者手帳があると、障害者雇用の義務の法令を遵守する優良企業の、障害者の就職採用枠に応募することができます。

  • 1、恥ずかしいから手帳を持たない障害者が、一般の採用枠で応募。
  • 2、手帳を持つ障害者が、障害者枠で応募。

どちらが、積極的に障害者を雇用する優良企業に就職できると思いますか?
もちろん、2.の障害者枠で応募した、身体障害者手帳を持つ障害者です。

身体障害があっても恥ずかしいから手帳を持たない就職活動生では、普通に就職活動をしても、高嶺の花である優良企業に、身体障害者手帳があると、採用されやすくなるメリットがあります。

一流企業への就職が約束されている、東京大学や京都大学の学生なら、出世や昇進のことを考えて、障害者の採用枠は辞めた方がいいでしょう。
しかし、普通の人にとっては、出世や昇進の前に、まずは就職することが先です。

就職した後の出世や昇進のことを考えても、就職できなかったら、意味がありません。

まとめ、身体障害者手帳のメリットとデメリット

結局、身体障害者手帳のデメリットは、恥ずかしさだけです。

  • 身体障害者手帳は、恥ずかしくない。
  • 身体障害者手帳は、デメリットではない。
  • 身体障害者手帳は、援助や保護が受けられる。

身体障害者手帳のことを、こう考えることが大切だと思います。
考え方を変えるだけで、手帳という身体障害者の武器が手に入ります。

恥ずかしがらずに、とことん、身体障害者手帳のメリットを活用していきましょう。

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