朝ドラのヒロイン鈴愛は、身体障害者手帳がもらえるのでしょうか?
「半分、青い。」片耳失聴のヒロイン鈴愛、NHK連続テレビ小説
ヒロインの楡野鈴愛(にれのすずめ)を演じたのは、永野芽郁さんです。
2018年4月から9月まで、NHKで放送された朝の連続テレビ小説、「半分、青い。」
最後は、ハッピーエンドでしたが、途中はドロドロ?とした恋愛模様もあり、鈴愛と律の関係に、ハラハラした方も多いですよね。
ちょっとおっちょこちょいだけど、失敗を恐れない勇気を持つヒロインの楡野鈴愛。
この主人公の鈴愛は、小学生の時に、病気で左耳が聞こえなくなります。
しかし、片耳失聴でも、鈴愛は気にせず、「傘を差しても、左だけ雨が降ってないみたい」と面白がるような、前向きな女の子です。
片耳聞こえない、身体障害者手帳はもらえるのか?
ドラマの内容はさておき、片耳だけ聴こえなくなった場合は、聴覚障害者として、身体障害者手帳はもらえるのでしょうか?
身体障害者手帳とは、身体障害者・身体障害児として、援助や保護を受けるための手帳です。
障害の程度を審査し、都道府県知事が発行し、手帳があると給付金やサービスなどのメリットがあります。
結論としては、片耳が聞こえないだけでは、身体障害者手帳はもらえません。
片方が聞こえず、さらにもう片方の耳にも、聴覚障害があれば、ようやく身体障害者手帳の6級に認定されます。
手帳がもらえるのは、日常生活での会話が、普通には聞こえないレベルの場合です。
身体障害者手帳をもらえる条件って、結構厳しいんです。
片耳難聴と、身体障害者手帳の認定基準。
片耳難聴で、身体障害者手帳がもらえる基準です。
片耳難聴の場合は、身体障害者手帳で最も軽い障害の程度、6級に認定される場合があります。
これが、身体障害者手帳の6級の、片耳難聴の具体的な基準です。
- 「一側耳の聴力レベルが90デシベル以上、他側耳の聴力レベルが50デシベル以上のもの」
デシベル(dB)とは、音圧レベルの単位で、音の大きさを表します。
90デシベルと、50デシベルとは、どれくらいの目安かというと、
- 90デシベル(dB)とは、近くでの怒鳴り声でやっと聞こえるレベル。「耳介に接しなければ大声語を理解し得ないもの」
- 50デシベル(dB)とは、近くでの普通の会話なら聞こえるレベル。小さい声は聞こえません。
ほとんど聞こえない耳の他に、もう片方の耳にも、50dB程度の障害がないと、身体障害者手帳の6級はもらえません。
片耳が聴こえなくても、日常生活は可能
片耳難聴だけなら、ほぼ普通の生活が可能で、手帳はもらえない。
片耳難聴でも、もう片方の耳が正常なら、聴こえにくくても、本人の努力によって、ほとんど普通通りに日常生活を送ることができます。
朝ドラ「半分青い」のヒロイン鈴愛も、普通に生活していました。
しかし、生活の中で、片耳が聴こえないことで、当然困ったことも起こります。
また、その不便さによって、精神的なストレスも多くなります。
しかし、「半分、青い。」の鈴愛のように、くよくよせずに、明るく人生を送りたいですね。
聴覚障害の身体障害者障害程度等級表
聴覚障害による、身体障害者手帳の等級の基準です。
級別 |
障害の程度 |
---|---|
1級 |
該当なし |
2級 |
両耳の聴力レベルがそれぞれ100デシベル以上のもの(両耳全ろう) |
3級 |
両耳の聴力レベルが90デシベル以上のもの(耳介に接しなければ大声語を理解し得ないもの) |
4級 |
1 両耳の聴力レベルが80デシベル以上のもの(耳介に接しなければ話声語を理解し得ないもの) |
5級 |
該当なし |
6級 |
1 両耳の聴力レベルが70デシベル以上のもの(40cm以上の距離で発声された会話語を理解し得ないもの) |
聴覚障害には2級、3級、4級、6級の等級があります。
身体障害者障害程度等級表、聴覚障害 |
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