見た目じゃわかりにくい聴覚障害者、日常生活で役立つ5つの手帳のメリットを紹介します。
聴覚障害者が特に使うべき5つのサービス。
気付かれずに、サポートが得られない。
聴覚障害は、見た目ではわかりにくい障害です。
聴覚障害者本人が困っていても、周囲の人が気づきにくい障害なので、サポートが得られない場合があります。
また、聴覚障害では、言語にも障害があることが多く、上手く人とコミュニケーションできません。
声での会話が当たり前の状況では、わかったふりをする聴覚障害者が多くいます。
周囲の人がちょっとした気遣いをすることで、コミュニケーションが上手くいく聴覚障害者が多くいます。
会話の時に顔を向けるだけで、相手の口の動きや表情から言葉を判断する口話を使う聴覚障害者には、コミュニケーションが上手くできることがあります。
1、携帯電話・スマホの割引サービス
文字で情報が入手できるスマホは、聴覚障害者にとって必須です。
聞こえない、聞こえにくい聴覚障害車は、音声での情報入手は困難です。
スマートフォンを使えば、文字により、多くの情報を入手できます。
今では、聴覚障害者にとって、一番便利な情報入手手段がスマホと言われています。
スマホを使ったメールやLINEでのやり取りは、聴覚障害者にとって、障害のないコミュニケーションが可能です。
地図アプリを使うと現在位置や移動経路を、人に尋ねる会話が不要で、初めての場所でも迷いません。
音声通話は苦手ですが、文字情報に向いている聴覚障害者にとって、スマホは生活必需品です。
身体障害者手帳で、スマホ、携帯電話の料金が割引になります。
ソフトバンク、ドコモ、au、どの携帯電話の会社も身体障害者向けの割引サービスを実施しています。
2、聴覚障害者は、身体障害者の雇用枠で就職しやすい。
障害者の中でも、企業が採用に積極的なのが、聴覚障害者です。
「障害者の雇用の促進等に関する法律」で、企業には一定の人数の障害者を雇用する努力義務が課せられています。
社会的な信用のある大企業ほど、法令を遵守するので、身体障害者手帳を持つ障害者の雇用にも積極的です。
パソコンでの業務が普及しいる現在では、メールなどの文字を使ったコミュニケーションが可能な聴覚障害者であれば、会社での業務にほとんど支障がありません。
車椅子などを使用する身体障害者を雇う場合は、企業は移動経路やトイレなどのバリアフリー化などの、事務所設備面での追加負担が必要になります。
しかし、聴覚障害者であれば、設備面での追加負担が必要ないのも、企業が聴覚障害者を優遇する理由です。
つまり、聴覚障害者は、障害者の雇用促進のメリットを活用しやすい状況にあるのです。
3、タクシー、鉄道、バス、公共交通の割引サービス
放送案内など周囲の音声が聞こえません。
耳が聞こえる人は、電車に乗る時には、駅の放送案内を無意識に聞いています。
しかし、聴覚障害者は、放送案内が聞こえないので、駅での案内情報が圧倒的に不足するのです。
周囲の音が聞こえれば、危険を回避することができますが、聞こえない、聞こえにくい聴覚障害者は、道路を歩く時でも、周囲の音が聞こえないので、危険が増加します。
また、初めての場所では、人に尋ねる会話ができない聴覚障害者の場合は、タクシーで移動することもあります。
移動にハンディキャップを抱える聴覚障害者への支援として、公共交通機関の割引があります。
身体障害者手帳があると、タクシー、JRの新幹線などの鉄道、バス、いろんな公共交通機関の割引サービスが受けられます。
4、身体障害者手帳で公営住宅へ優先的に入居
住む場所は、障害者が自立して生活する基本です。
身体障害者手帳を持つ聴覚障害者であれば、家賃の安い公営住宅へ、優先的に入居できる場合があります。
聴覚障害者は、他の障害を持つ障害者に比べて、自宅の中であれば、自立した生活が送れる場合があります。
身体障害者手帳があれば、公営住宅に優先入居できる自治体や、身体障害者手帳の等級によって優先順位を設定している自治体もあります。
市営住宅などの公営住宅は、それぞれの自治体が運営しているので、住んでいる地域によって状況が違います。
5、障害年金を受給し自立した生活。
聴覚障害者でも、障害年金を受給できる場合があります。
障害年金の給付に関わる業務は、年金事務所(以前の社会保険庁)が行なっています。
身体障害者手帳を担当する、市役所などの障害者福祉担当とは別になります。
身体障害者手帳と、障害年金は、それぞれ別の制度なので、手続きを担当する窓口も、それぞれ別なのです。
自分で申請手続きをしないと、もらえるはずの障害年金がもらえません。
多分もらえない、と簡単に諦めずに、まずは、自分で確認してみましょう。
まずは、身体障害者手帳を取得する。
まずは、自分の障害の程度にあった身体障害者手帳の等級を認定してもらいましょう。
聴覚障害の身体障害者手帳の等級には、2級、3級、4級、6級があります。
等級が2級では、重度身体障害者に該当し、手厚い支援が受けられます。
聴覚障害は、時間とともに進行する場合もあります。
身体障害者手帳を取得した時点より、障害が進行して、等級が変化する可能性もあります。
身体障害者手帳を持つ障害者だけが、障害者と認められ、支援やサービスを受けられます。
まずは、自分の障害の程度にあった身体障害者手帳の等級を認定してもらいましょう。
聴覚・平衡機能障害リンク
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身体障害者障害程度等級表、聴覚障害
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聴覚・平衡機能の障害の身体障害者手帳認定要領
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聴覚・平衡機能障害、身体障害者手帳の認定基準のQ&A
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聴覚の障害、障害年金の等級
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平衡機能の障害、障害年金の等級
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